白い歯を守る!コンポジットレジン修復のやさしい解説
歯医者さんに行くと、「コンポジットレジン修復=CR」という言葉を聞くことがあります。むずかしそうに聞こえるけど、じつはとても身近な治療方法です。この記事では、治療の流れやメリット・デメリット、寿命や費用まで、くわしく解説します。
コンポジットレジンってなに?
コンポジットレジンとは、白いプラスチックみたいな材料のことです。虫歯をとったあとの穴や、歯が少しかけたときに使います。見た目が自然で、自分の歯とよく似た色にできるのが特徴です。金属を使わないので、金属アレルギーの心配もありません。
コンポジットレジン修復の流れ
実際にどんな手順で治療するのか、流れを見てみましょう。
- 診察と説明:虫歯の大きさをチェックし、治療方法を決めます。
- 麻酔:必要に応じて麻酔をして、痛みをなくします。
- 虫歯の除去:虫歯の部分を削って、きれいにします。
当院では、**「う蝕検知液(うしょくけんちえき)」**という特別な薬を使っています。これは、虫歯になった部分だけ赤く(もしくは青く)色がつく液体です。たとえば、絵をかくときに「色鉛筆で虫歯の部分だけ赤くぬる」ようなイメージです。これを使うことで、健康な歯を削りすぎず、虫歯のところだけをピンポイントで取りのぞくことができます。小さな虫歯も見逃さないので、とても安心です。また、当院では8倍の拡大鏡を使って治療を行っています。小さな虫歯や細かい部分も、虫メガネで見るように大きく見えるので、より正確に削ることができます。健康な歯を守りながら、虫歯だけをしっかり取り除くことができるので安心です。
- レジン充填:コンポジットレジンを削った部分に入れます。
- 光で硬化:特別な青い光をあてて、レジンを固めます。
- かみ合わせ調整:最後に歯の高さを調整して終了です。
治療時間は小さな虫歯なら15〜30分程度で終わることが多いです。
コンポジットレジン修復のメリット
- 白くて目立たない:銀歯とちがって自然に見えます。
- その日のうちに終わる:1回で治療できることが多いです。
- 歯をあまり削らなくてよい:必要な部分だけ削るので、歯を守れます。
- 保険が使える:日本では健康保険が適用されます。
- 金属アレルギーの心配がない:体にやさしい治療です。
デメリットや注意点
- 変色することがある:コーヒーやカレーなどで色がつくことがあります。
- 強度が銀歯やセラミックより弱い:大きな虫歯や奥歯には向かないことがあります。
- 寿命がある:だいたい5〜7年でやり直しが必要になる場合があります。
コンポジットレジンの寿命と長持ちさせる方法
一般的に5〜7年くらいは持ちますが、使い方によっては10年以上持つ人もいます。長持ちさせるには:
- 毎日の歯みがきをていねいにする
- フロスや歯間ブラシも使う
- 硬いもの(氷・アメなど)をかじらない
- 定期的に歯医者でチェックする
費用はどのくらい?
日本では健康保険が使えるため、1本あたり1,000円〜3,000円程度(3割負担の場合)で治療できます。銀歯やセラミックに比べて、とても経済的です。
まとめ
コンポジットレジン修復は、白くて自然に仕上がり、しかも保険で受けられる便利な治療です。小さな虫歯や欠けに最適で、短時間で治療が終わるのも大きな魅力です。見た目・費用・スピードの3つを兼ねそなえた治療法として、多くの人に選ばれています。
よくある質問(Q&A)
Q1. コンポジットレジンはどのくらいもちますか?
→ 平均5〜7年ですが、きちんとケアすれば10年近く持つこともあります。
Q2. 保険で白い詰め物ができるのは本当ですか?
→ はい。日本では前歯から奥歯まで、条件によって保険が使えます。
Q3. 銀歯とどっちがいいですか?
→ 見た目や金属アレルギーを気にする人にはレジンが向いています。ただし、大きな虫歯や力のかかる奥歯は銀歯の方が長持ちすることもあります。
Q4. 変色したらどうすればいいですか?
→ 研磨してきれいにするか、新しく詰め直すことで改善できます。
Q5. う蝕検知液って安全ですか?
→ はい。口の中に使っても安全な液体で、健康な歯を守るために役立ちます。