知らないと危険!むし歯の正体と進行メカニズム
むし歯は、歯に穴が開いてしまう病気です。今回は、むし歯ができるしくみや、どうして痛くなるのかをわかりやすく説明します!
🦠 むし歯ってなに?
むし歯は、歯に穴が開いてしまう病気です。どうして穴が開くのかというと、口の中にいる「ミュータンス菌」という細菌が原因です。この細菌は、ごはんやおやつに入っている「糖分」が大好きです。糖分を食べると、ミュータンス菌は「酸」を出します。この酸が歯を溶かしてしまうんです!
歯は「エナメル質」というかたい壁で守られていますが、この酸で少しずつ溶けてしまいます。これを「脱灰(だっかい)」といいます。歯は自分で修復する力も持っていますが(再石灰化)、酸がたくさん出ると修復が間に合わなくなって、むし歯になってしまいます。
🔄 むし歯の進み方
むし歯は、次のように進んでいきます。
① エナメル質のむし歯
歯の表面が白っぽく濁ってきます。この段階では痛みはありませんが、放っておくと進行します。
② 象牙質のむし歯
エナメル質の下にある「象牙質」まで進むと、冷たいものや甘いものがしみるようになります。
③ 神経まで進んだむし歯
象牙質のさらに奥にある神経にまで届くと、激しい痛みが出ます。この段階では、歯医者さんで治療しないと治りません。
🧪 むし歯ができるしくみ
むし歯は、次の4つのステップで進んでいきます。
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プラーク(歯垢)がつく
ごはんを食べた後に歯の表面にくっつくベタベタしたものがプラークです。細菌がたくさん住んでいます。 -
酸が出る
プラークの中にいる細菌が、食べ物の糖分を食べて「酸」を出します。 -
エナメル質が溶ける
酸が歯のかたい部分を少しずつ溶かしてしまいます。これがむし歯のはじまりです。 -
むし歯が進む
どんどん溶けていくと、歯の中の神経に届いて痛みが出ます。こうなると治療が必要です。