知覚過敏の治療と予防法|冷たいものがしみる症状を改善する方法
知覚過敏とは?
冷たい飲み物や甘いものを口にしたときに「キーン」と歯がしみることはありませんか?
これは**知覚過敏(ちかくかびん)**と呼ばれる症状です。むし歯とは違い、歯の表面を覆うエナメル質がすり減ったり、歯ぐきが下がることで内側の象牙質が露出し、刺激が伝わりやすくなることで起こります。
知覚過敏の主な原因
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歯ブラシの力の入れすぎ
ゴシゴシ強く磨くと、歯の表面や歯ぐきを傷めてしまいます。 -
歯ぎしりや食いしばり
歯に過度な力がかかり、エナメル質が削れる原因に。 -
酸性の飲食物
炭酸飲料やレモンなど酸性の強いものは歯を溶かしやすいです。 -
加齢や歯周病による歯ぐきの後退
歯の根元が露出し、刺激に敏感になります。
知覚過敏の治療方法
歯科医院では以下のような治療を行います。症状の程度により方法は異なります。
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知覚過敏用歯磨き粉の使用
フッ素や硝酸カリウムを含む歯磨き粉で刺激をブロック。
おすすめの歯磨き粉です!! -
薬剤の塗布
歯科医院で薬剤を直接塗り、象牙質をコーティングします。 -
レジン(樹脂)でのカバー
削れた部分を白い詰め物で覆い、刺激を遮断。 -
歯ぎしり対策のマウスピース
就寝中に装着することで歯の負担を減らします。 -
歯周病治療
歯ぐきが下がる原因を改善し、進行を防ぎます。
知覚過敏を予防するためにできること
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力を入れすぎず、やわらかい歯ブラシを使う
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酸性飲料を飲んだ後はすぐに歯を磨かず、水でうがいする
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歯ぎしりを感じる人は歯科で相談する
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定期的に歯科検診を受ける
知覚過敏に関するQ&A
Q1. 知覚過敏はむし歯ですか?
A. いいえ、違います。むし歯でなくても知覚過敏は起こります。ただし症状が似ているため、自己判断せず歯科で確認しましょう。
Q2. 知覚過敏用の歯磨き粉は効きますか?
A. はい。毎日使うことでしみる症状を和らげる効果があります。ただし即効性はなく、数週間かかる場合もあります。
Q3. 放置しても大丈夫ですか?
A. 放置はおすすめできません。症状が悪化したり、実はむし歯や歯周病だった…というケースもあります。早めに歯科医院を受診しましょう。
Q4. 一度治療したら再発しませんか?
A. 原因によっては再発することもあります。予防ケアと定期検診が大切です。
まとめ
知覚過敏は「よくある症状」ですが、放置すると日常生活に支障をきたすだけでなく、ほかの病気が隠れている場合もあります。
「冷たいものがしみる」「歯磨きでピリッとする」と感じたら、早めに歯科医院で相談してみてください。

